[R]数値型と数値リテラル
Rでよく使われる数値には2種類ある。
- 整数型
- 浮動小数点数型
1は整数を扱う。2はいわゆる実数を扱う。
整数型の数値ベクトルを作成するには、as.integer関数を使う。浮動小数点数型の数値ベクトルとはas.double関数を使う。
> n <- as.integer(3)
> d <- as.double(4.5)
> typeof(n)
[1] "integer"
> typeof(d)
[1] "double"
ここで、式や関数の引数で使う、3や4.5といった数値を表したものを数値リテラルという。3は整数リテラル、4.5は浮動小数点数リテラルという。だが、Rでは通常の計算は全て浮動小数点数で扱われるため、整数や浮動小数点数といったことを意識することはあまりない。
> typeof(3)
[1] "double"
> typeof(4.5)
[1] "double"
これまでベクトルのインデックスには演算子[ ]を使用して数値型ベクトルを与えて使用してきたが、与える数値は明示的に整数型にしなくてもよい。この場合は、与えた数値型ベクトルの要素は強制的に整数されてしまう(小数点以下が無視される)。
> s <- c("A", "B", "C")
> s[c(2, 3)]
[1] "B" "C"
> s[c(2.1, 3)]
[1] "B" "C"
> s[c(2.1, 3.9)]
[1] "B" "C"
これは浮動小数点数型を与えてもよいと理解せずに、ベクトルのインデックスには整数リテラルを与えるようにすること。